四国学院大の連続制覇で幕を閉じた2010年春季リーグ。
河野、山口の昨秋最多勝コンビに頭角を現した竹田を加え、質・量とも豊富な投手陣。中尾を中心とした得点力の高い攻撃陣。派手さはないがミスの少ない硬い守備陣。選手個々の能力の高さを示し、勝ち点5の完全優勝を成し遂げた。松山大、愛媛大など他大学も四国学院とは接戦はするものの、最後はこの強力な布陣に跳ね返された形となった。
松山大は打線の不調に苦しんだものの、澤村、松井を軸とする投手陣が活躍し上位を確保、第一週で勝ち点を落としたことが最後まで響いた。愛媛大は昨秋最多勝の左腕大野が完全復調できなかった分を爆発力ある打撃陣ともう一人の左腕荻原がカバーする働きを見せ、最後まで四国学院を苦しめた。高知大はエース渡辺の活躍と硬い守りに粘り強い打撃を加え、第一週で勝ち点を挙げる健闘をみせた、第三週以降に勢いを持続することができなかったことが悔やまれる。鳴門教育大は、芦原・藤井・佐藤投手陣と守備陣のディフェンスがリーグを戦う毎に安定していき、勝ち点2を奪う善戦をみせ、昨秋から順位をあげた。香川大は投打に精彩を欠き勝星0の悔しい結果となったが、入替戦で意地を見せ、再起に向けての基盤を死守した。二部は創部以来初となる高知工科大学がエース湯浅を中心としたディフェンスの向上で全勝による初制覇を成し遂げた。二部においては秋以降、勢力図が大きく変わるだろう。各大学、引退する四年生、新一年生の加入、など各大学の戦力は大きく変わる。まもなく各大学とも秋の四国制覇に向けて動き…