PB2012 vol.5~神宮への道・中四国/神宮大会

PB2012 vol.5 「神宮への道・中四国/神宮大会」  秋季リーグを10連勝で走りきった松山大の「神宮への道」は、四国地区大学野球連盟にとって歴史に刻む快挙であった。が、その道のりは険しくもあり、また儚いものであった。  リーグ戦終了後、新人戦と言えども二部リーグの高知工科大に敗戦、社会人との交流戦も良いところなく未勝利と、リーグ戦の勢いは影を潜め、「また今年も・・」と思わざるを得ない状況であった。が、その結果が覚醒する起爆剤となったのか、中四国決定戦では、「しつこく全員野球」の秋季リーグ時の姿をしっかりと復活させ、ワンチャンスをものにし守り抜く野球で連勝、「神宮への道」をこじ開けたのだ。中四国決定戦の形式となって四国勢にとっては初の快挙となり、四国地区大学野球連盟の歴史の輝かしい1ページとなった。が、その歓喜も勢いも、全国の猛者には通用せず、明治神宮大会の晴れ舞台は初日一回戦で姿を消す結果となり、二ヶ月に及んだ「神宮への道」の最終章はあっけなく終結した。  明治神宮大会に出場した11大学で、神宮の本球場に足を踏み入れることができなかった唯一が、わが代表の松山大学である。これを不運とするのではなく、、、松山大学にとっても、四国地区大学野球連盟に所属する全ての大学にとっても、「まだまだである、挑戦し続けよ!」という明治神宮の大御心であると受け止め、また0から挑戦していかなければならない。 【中四国代表決定戦】 【明治神宮大会】 …

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PB2012 vol.4~初の新人戦・新たな一ページ

PB2012 vol.4 「初の新人戦~新たな一ページ」  数年前から、実戦機会を増やそうと連盟内部では検討を重ねており、「踏み出さねば」との思いで、自由参加の形で「新人戦」が今年初めて開催された。一球場で二日間という限定された大会ではあったが、組合せなどに工夫を凝らし、参加大学は公平に二試合の機会を得られた。秋季リーグでは出場機会の少なかった選手も多く出場し懸命のアピールを行い、リーグ戦とは一味違った緊迫感が漂う試合が数多く見られた。  大会は日程の都合で準決勝で打ち切りとなった大会であるが、高知工科大が徳大・松大の秋季リーグ一部・二部の両優勝大学から連勝、高知大が四学・香大の香川勢から連勝と、高知勢が二連勝で幕を閉じた。  一日四試合という過密スケジュールで消化できるのかどうか心配であったが、参加大学がグランドの内外で協力し合いスムーズに運営できたこと、両日とも第四試合は薄暮でのナイター開催であったことなどは今後の運営面での貴重な体験となるだろう。またこの大会は当初は二名の審判員に対戦大学から一名ずつの学生審判の形式で行っていたが、2日目は審判部の要請で、技能向上のために審判員二名だけでの体制で行うという、新人戦ならではの取組もあり、意義深いものとなった。来年はどのような形で実施されるのか今から楽しみである。 【新人戦スナップ】 新人戦の試合結果記事にたくさんのスナップ写真を追加しています。またお時間のあるときにご覧ください…

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PB2012 vol.3~秋季リーグ・松山大復活!

PB2012 vol.3 「秋季リーグ・松山大復活!」まだ記憶に新しい秋季リーグ。前半は四国学院と松山大のマッチレースとなったが、第四週に波乱があった。そこまで振るわず苦しい戦いを続けていた愛媛大が5連勝中の四国学院を撃破し七連覇に待ったをかけたのだ。春とは全く逆の立場での優勝決定戦となった四学松大の第五週だが、それまでの勢いそのままに松山大が連勝し、怒涛の10連勝でゴールテープを切り、見事に復活を遂げた。ただ、リーグ戦はここからが長く、激戦と雨が重なり10月までもつれ込むこととなった。松山大の復活の影に隠れてはいるが、二部の徳島大と高知工科大の激戦も歴史に残る戦いであった。リーグ戦を含めて優勝決定するまで6試合を擁したのだ(リーグ戦は1勝1敗、プレーオフは2勝1敗1分の僅差で徳島大に軍配が上がったが、最後には力尽き、一部リーグへの復帰はならなかった)。 【リーグ戦スナップ】 次回vol.4は12月19日頃を予定。

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PB2012 vol.2~四国インカレ・連覇の愛媛大

PB2012 vol.2 「四国インカレ・連覇の愛媛大」 加盟する各大学の多くは、春季リーグ終了後に新体制となり、新チームとして活動を開始する。その初戦が四国インカレとなる。チームの仕上がり具合や新人の力量を測る、二部リーグにとっては力試しともなる、リーグ開幕前の貴重な実戦の場となっている。今年は投手陣・打撃陣ともに期待通りの働きを見せた愛媛大学が準決勝・決勝で、四学・松大の私学二強を撃破し、昨年に引き続いてのインカレ連覇となった。四国インカレは4県での持ち回り開催となっており、2012年は高知県春野球場で開催された。7月初旬の梅雨真っ只中の大会であり、決勝まで行われるのは稀な大会である。今年も前半は雨も心配されたが、それ以後は晴天に恵まれ全日程を終了した。 【試合風景】 次回vol.3は12月12日頃を予定。

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PB2012 vol.1~春季リーグ・四国学院破竹の六連覇

松山市で先月11月23日に開かれた「野球フェスティバル」を持って本年の連盟の活動は終了となりました。来年度の春季リーグ日程が決まる2月初旬まではこのブログも「オフ期間」となります。このオフ期間の12月にプレイバック2012と銘打って2012年をいくつのか写真とともに振り返っていきます。 プレイバック2012~vol.1「四国学院・破竹の六連覇~坊っちゃん決戦・春季リーグ」 2012年の春季リーグは、しばらく実施を見送っていた同一球場での一斉開催を試験的に復活させた記念すべきリーグ戦となった。一斉開催は、最終週に聖地「坊っちゃんスタジアム」で行われた。リーグ戦の展開は五連覇中の四国学院が無傷で最終週を迎えるも、松山大、高知大が粘り、最終週まで優勝の行方が決まらないという、クライマックスにふさわしい展開での「坊っちゃん決戦」となった。結果はご存知の通り、9連勝で四国学院の六連覇となったが、250人を超える観客が見守る中でのリーグ戦最終週となり、一斉開催の効果も見られた。その後の全日本選手権、充実の投手陣で挑んだ四国学院だが、打線が振るわず、0-1の惜敗となり、春の挑戦は終わった。  復活したと言えば、松大愛大の定期戦も両大学の全面的バックアップで22年ぶりの復活となり、四国の大学野球に花を添えることとなった。 【最終週・坊っちゃん決戦スナップショット】 【全日本選手権の模様】 【今年限りで引退された鳴門教育大・村田監督】グランドでの指揮に加え、連盟の運営にもご…

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