「乱世の秋」
8月21日より四国六大学秋季リーグが開幕し、11月・明治神宮大会へ繋がる熱く・長い道のりが始まる。春はプレーオフまでもつれた激戦を制し、松山大が連覇となった。だが、松山大を含め多くの大学は主力選手の入れ替えもあり、勢力図は白紙に近く、【乱世】の様相を呈している。
春の覇者・松山大は、リーグ戦の経験の積んだ十河、(3年:高知)、柴(3年:新田)がチームの中心となり、緻密な野球を継承している。走攻守ともに堅実であり優勝候補の一角であることは間違いないだろう。ただチーム作りは遅れており、投打の中心となる選手がまだ見えてきておらず、チーム力の上乗せは未知数となっている。特に投手陣の軸が決まらないままであれば、三連覇への道は平坦ではないだろう。四国学院大は、春リーグより一年生が活躍し、主軸の入れ替わりがあっても、実力的には大きく見劣りすることはない。羽原(3年・坂出商)、橋本(3年・高知商)ら好打者が揃っており得点力は高い。先発投手が台頭し、ディフェンス面が充実すれば、王座奪回の道は大きく開かれるだろう。愛媛大は、二季連続で後一歩まで迫るチーム力を示し、着実に力をつけている。投の宇野(3年・大津)・田中(2年・洲本)、打の高橋(3年・西条)と投打の軸が定まっており、バランスの取れた陣容である。この秋は優勝争いの中心となるだろう。高知大は投打ともに力不足は否めず、苦しいリーグ戦が予想される。手堅いディフェンスを確立し得意の全員野球の粘りを発揮したいところである。香川大は、激戦のインカレを…