混戦予想の2017
2017年の幕が開けた。4月、四国六大学野球が開幕する。2016年シーズンは愛媛大学が春、秋リーグを制し二冠を達成した。また、秋の入替戦でII部1位の鳴門教育大学がI部最下位となった香川大学を破り、2015春以来のI部リーグでの戦いとなる。チームによってはメンバーが様変わりし、今季は混戦になるであろうと思われる。
愛媛大学は何シーズンにも及び力投を見せた、田中宏が引退とともに卒業し、今季はチーム力の真価が問われる。佐藤(3年:福山誠之館)、亀岡(2年:松山東)、勝田(2年:津山)が四国随一の好捕手乗松(4年:松山東)とのコンビネーションでそれぞれの持ち味を発揮出来れば、選手権大会出場に大きく近づける。他5大学が最大に警戒してくるであろう昨秋盗塁王、ベストナインの西島(3年:広島新庄)が抜群の走力を武器に相手バッテリーを蹴散らせるか注目したい。
松山大学は、首位打者の主将田原(4年:大社)、ベストナインの小松(4年:宇和島東)、藤堂(3年:高知)が核となり、覇権奪取に挑む。W左腕の最多勝平山(4年:高知)と渡辺(3年:東温)、そして玉木(4年:高知)が投手陣の柱となり、ディフェンスを支える。
高知大学は、昨秋怪我のためリーグ戦前半は欠場となっていた遊撃手宮脇(4年:府中)が万全の状態で出場でき、打撃、守備で厚みが増す。主将の田中(4年:広陵)、昨秋最多打点王の藤田(4年:広島国泰寺)、片山(3年:松山東)などの気骨ある打撃と点差をものにしない驚異的な集中力で今春も格…