予想通りのリーグの展開となり、四国学院大学が四連覇を達成した。その原動力は、先発陣・中継ぎ抑え陣の投手陣となる。それぞれの投手が持ち味を発揮し、試合の主導権を失うことはなかった。ピンチに立っても粘り強いピッチングを展開し、失点も最小に止め、見方の反撃を待つというチームの信頼をも勝ち取る投球が終始展開された。その投手陣に打撃陣もしっかりと応えた。昨秋までの派手さは影を潜めたものの、大振りせずコンパクトな打撃で常に相手投手にプレッシャーをかけ続け、そしてここぞという場面での見事なまでの勝負強さ。この投手陣と打撃陣ががっちりと噛み合い、接戦・劣勢の試合をも最後にはモノにしてきた。これまでは各人の能力の高さに注目が集まってきた四国学院大であったが、今春はそれに加えチーム全体の持つ「したたかさ」を印象づけたリーグ戦であった。
四国学院大学は、6月に開催される全日本選手権に向け準備を始めた。以下に監督及び主将からのコメントをいただいたので、掲載する。
~畑俊二監督のコメント~
野手の中心選手が抜けたことで、今季はこれまで以上に苦しい戦いになることを予想していた。投手陣が活躍し、リーグを通じて少ない失点で戦えたことが勝因である。打線もそんな投手の頑張りに引っ張られるようにして、試合を重ねるごとに粘り強さとつながりを増していった印象であった。
全日本選手権では選手たちに、連続出場の経験を生かし、結果を追求する中で納得のいく戦いをしてもらいたい。
~河野洋平主将のコメント~
選手として、また主将として精一杯活動する中で様々な感情が入り混じったリーグ戦だった。オープン戦からリーグの最終戦まで、チームの勝敗を気にかけて苦しんだときもあったが、 一方で、このチームで野球をすることを最高に楽しんでいたように思う。
全日本選手権では四国の代表として出場するという誇りを胸にひとつでも多く上を目指したい。
以上
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