四国学院大学の四連覇で終了した2011年の春季リーグ。10連勝という記録的な覇権であった。完全優勝ではあるが、競った試合も多く、見所も多いリーグとなった。その一つは強力な投手陣ながら、四国学院の完封試合が0であることがそれを物語る一つである。結果としては優勝から六位まで前季と同様の順位となったが、勝ちきる力を持つ四国学院大学が頭を抜け出しているほかは、混戦であったと言える。
松山大は、やはり天王山の四学戦の第一戦を落としたことが悔やまれる。苦しいカードが続く中で、投手陣・野手陣が踏ん張り、他大学からは勝点を挙げてきていただけに、あの一戦にもう少し、勝利の女神が付いていれば随分と違う結果となったであろう。高知大はエースの故障から苦しい投手起用が続いたが、他投手陣と守備陣の必死の踏ん張りで自滅することはなく、前秋の順位を保った。愛媛大は先発陣・打撃陣がともに機能し、上位大学を常にあと一歩まで追い詰める戦いを続けた。残念ながら、いずれの試合も勝ち運に恵まれず悔しい試合が続いてしまった。鳴門教育大はミスの少ない堅実な野球が定着してきたが、投手陣と攻撃陣ともに好不調の波が大きく波に乗れないままとなってしまった。香川大は自滅する展開もなくなり、接戦を展開したのだが、今季も苦しいリーグとなった。2部は全勝のない混戦であったが、最後は順当に徳島大が制することとなった。
香川大と徳島大の入替戦は第三戦までもつれる展開の中、徳島大が制し、5季ぶりに一部に返り咲くこととなった。香川大は平成11年以来の二部降格となった。
一部優勝の四国学院大学は6月に開催される全日本大学選手権に四国地区大学野球連盟の代表として出場する。
今後の予定
06月07日 全日本選手権開幕(四国学院大学出場)
06月19日 理事会・マネージャー会議(松山)
07月01日 インカレ開幕(3日まで、愛媛県)
07月01日 選抜チームによる親善試合(3日まで、広島)
以上
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