PB2016 vol.3~秋季リーグ

激闘の連続、波乱に満ちた秋

天候に恵まれず、第7週目までもつれ込んだ秋季リーグ。悪天候に泣かされながらの激動の結果、「乱世の秋」と題されるにふさわしいリーグとなった。
春季リーグに続いて優勝を手にした愛媛大学はリーグ8勝で勝点4を得たものの圧倒的な勝利ではなく苦戦を強いられた仲、安定した攻撃スタイルで結果を残した。ベストナイン(二塁手)及び驚異の18盗塁数で最多盗塁を獲得した西島、投手陣を的確な指示で支えた乗松などの経験豊富な上級生のリードが、春季リーグに続いての優勝をもたらしたといえよう。同じく8勝を上げ、優勝まであと一歩というところで惜しくも手の届かなかった松山大学。1敗からの高工大との対戦ではコールド2連勝と底力を見せつけ、2位へと漕ぎつけた。打率0.468という首位打者の田原を筆頭に、最多タイの4勝を挙げた平山、ベストナイン(一塁手)の小松たちの活躍により着実にあと一歩という差を埋め復活に向けて確実に上向いている。3位の高知大学は持ち前の守備力と、細かい継投で試合展開をした。それに加え愛大1回戦対戦時に初回先頭打者ソロ本塁打を放つなど前評判通りの好打者の柴田、最多打点を獲得した藤田など定評のある攻撃陣の連打でチャンスを確実に物にし、最下位争いを見事に脱し巻き返しに成功した。春季リーグ2位からこのリーグ4位と順位を落としてしまった四国学院大学。3割を超える打率を残した主将の原、テンポの良いピッチングと圧倒する気迫でリーグ最多タイ4勝を挙げた小久保、153㎞を計測し注目を浴びた岡上などタレント揃いであったが、今一つ歯車がかみ合わず厳しいリーグ展開となった。しかし、相手の隙を見逃さず一気に畳みかける攻撃力の高さは健在であり、2017年は四国学院中心の戦いとなることが予想される。得点リーグトップの70得点を獲得するも、それと同時にリーグワーストの73失点を許し結果5位となった高知工科大学。打率リーグ2位0.449の西本大(三塁手)、0.392の打率と盗塁刺10を記録した山川(捕手)、新戦力の山本卓(遊撃手)、外野手、投手と二刀流をこなした先田竜(外野手)が1部に昇格し初のベストナインを獲得した。このままの熱い打線に加え、投手陣の立て直しが来春のリーグでの勝利の鍵を握るだろう。高工大との闘いの末、リーグ最下位となった香川大学。上西を皮切りに試合を作れる投手が多く、試合の基盤となった。切れ目のない打線を活かした試合展開が魅力の香川大学。あと一本という場面を多く迎えるも、力及ばずの入替戦に臨む結果となった。
入替戦、絶対に負けられない香川大学との対戦は1部復帰を悲願する鳴門教育大学。第1回戦、鳴教大のエース安丸を前にあと一本が出ず、先制のチャンスを逃す。その反面、四球による出塁、一死二塁の場面で1番岩崎の中安打が相手のエラーを誘い、先制をした鳴教大。勢いに乗り4回にも1点追加、その後さらに2点を追加し流れを引き寄せそのまま勝利した。続く2回戦、香川大学は1部の意地を見せる。鳴教大に3回裏0-3と差をつけられてしまうが、4回表に3番車谷が左前安打で出塁、4番久保田の右線二塁打、5番吉門が死球で出塁し無死満塁のチャンスを作る。それを逃すことなく6番大杉の犠飛、8番春名の右前安打で2点を返し、9番近藤の左線への三塁適時打で追加点2点を獲得し逆転勝利を収めた。
 1勝1敗で迎え、勝者が1部リーグへの切符を手にする運命の3回戦。1.2回両者得点を許さず緊迫した試合となる。動いたのは3回表、鳴教大は先頭四球から無死満塁のチャンスを迎える。そのチャンスを逃すことなく5番岩崎、6番大石で2点獲得。指名打者菊場を抑え、その後も抑えたい香川大だったが、8番児玉に走者一掃の満塁本塁打を浴びた。投手を井島に変えるもさらに2点を追加され、8得点を許してしまった。その裏、追いつきたい香川大1番濱田が左安打で出塁し、満塁のチャンスを作る。相手の死球と失策も重なり、3点を返した。この流れのままいきたい香川大は6回で1点追加、7回に3連続安打で出塁と1部の意地をみせ、併殺打の間に1点を返すもその後追加点が得られず8-5で鳴教大が逃げ切った。

 上位チームの接戦、鳴教大の1部復帰など、天候に左右されながらも終えたこのリーグはまさに乱世の秋であった。上位チームと下位チームの差はまだあるものの、各大学は着実に力をつけておりその差は以前よりも縮まっているように感じる。好機をいかにモノにできるか、また、安定したパフォーマンスがどれだけできるかが重要になってくるだろう。このリーグで学んだことを以降のリーグに活かすことが出来れば今秋以上に心を弾ませるものになるだろう。
 また、リーグ運営では情報の共有、共通認識の重要性を改めて感じることが出来た。予期せぬ事態に素早く対応したりスムーズな運営をしたりするためには大学間での連携をしっかりとり、先を予測しておくことの大切さを学んだ。四国六大学リーグを盛り上げていくために、徹底しなければならないものの共通認識を大切に新しい発想も交え、今後、実現出来るように話し合いを重ねていきたいと思った。よりよいものとなるようにこのリーグの運営で学んだことをリーグ戦の面と共に以降のリーグに活かしていきたい。
(記事作成=高工 別宮)
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