第66回全日本大学野球選手権2回戦四国学院大対九州産業大

06月07日(水) 明治神宮野球場
開始 11:50(試合時間 01時間49分)
 
イニングスコア
四国学院=000|001|000|1
九州産業=001|000|001×|2
 
バッテリー
四国学院=●小久保-森口
九州産業=本田、○草場-光岡
二塁打=岩城(九産)山城、水上(四学)
三塁打=なし
本塁打=なし
暴投=小久保
捕逸=なし
野選=なし
審判=(田村・黒沢・奥津・松本俊)
記事=
 約半世紀振りのベスト8進出がかかる全日本選手権第2回戦。四国学院大は前日完投完封の小久保(4年・鹿児島玉龍)が2試合連続での登板、福岡六大学代表・九州産業大は本田(4年・海星)がマウンドへと上がる。
 
 先制したのは九産大。3回、先頭柳内(4年・九州学院)がセンター前へと抜ける鋭い当たりで出塁すると、犠打で送って一死2塁の場面。3番岩城(3年・東海第五)のショートへの打球が内野安打となり、送球失策の間に二塁ランナーが生還。1点を得、九産大がリード。
 四学大は積極的なスイングで本田に食らいつくも、落ちる変化に翻弄されなかなか出塁できない。3回に守備の要 森口(3年・徳島科学技術)が安打で出塁、次回にも松堂(3年・糸満)水上(1年・帝京第三)と続けて安打が生まれるが、大事な場面での三振が響き、逆転には至らないまま試合は中盤へ。
 試合が動いたのは6回。先頭山城(4年・松山聖陵)がセンター前で出塁し、犠打で送って一死2塁。3番原(4年・日大三)の叩いた初球はライト線に落ちる適時打となり、一気にホーム生還。試合は振り出しへと戻された。その後両者共に得点圏へとランナーを進めるもあと一本が出ない。
 迎えた最終回。先攻の四学大は適時打を放った原が再び出塁、水上が打席に立つが、戦術の認識違いから二塁アウトとなり逆転には持ち込めず裏の攻撃へ。
 ここまで2日間合計200球以上を放る小久保がこの回も登板。先頭の光岡(2年・筑陽学園)に内野安打を許し、一死から満塁策をとって二者敬遠で迎えた4番脇坂(2年・九国大附属)との勝負。初球投球前、サインを二度確認したことから投球動作を中止したとし、ボークをとられ三塁走者が生還。無念のサヨナラゲームで試合終了、ベスト8進出は叶わなかった。
 
 四国学院にとって4年振りとなる大舞台。悔いの残る終わり方とはいえ、延長に持ち込もうかという接戦の末の敗戦であり、12年振りの1勝をもたらした点では四国連盟の大躍進と言える。
 この経験がチームの、自分自身の糧となり「次こそは」という強い気持ちを生むだろう。これまで代表校が掲げてきた「全国1勝」という目標から「ベスト8進出」と、更に上を目指せるようになったことで、Ⅰ部6大学が今以上にレベルアップできることを期待している。

 来年・再来年と記録を塗り替えられることを、四国地区連盟の更なる飛躍・発展を祈って、今後も努めていきたい。
 
(報告者=四学大 猪野)
 
先発小久保
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好機を作った山城と適時打を放った原
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沸く四国学院ベンチ
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