リーグ総括〜2018春〜

平成30年度春季リーグ戦は各地で手に汗握る熱い戦いを見せ、四国学院が貫禄の優勝で終幕した。四国学院は、第67回全日本大学野球選手権に出場し、6月11日(月)14時から中国地区代表の徳山大学と激突する。
 四国学院のエース土田侑(4年:丸亀城西)は、万全の状態ではないものの緩急と勝負所での力のいれた投球で防御率1.05をマークし優勝の原動力となった。その他にも照屋(2年:那覇商業)、下地(2年:宮古)など若い世代の投手が台頭した。そして四国学院の強力打線は健在。3番藤原(4年:三島)を筆頭に、13打点を記録した主砲山田晃(3年:英明)、5割越えの打率を残した水上(2年:帝京第三)など打線に切れ目がなかった。
 昨秋最下位から飛躍を見せ、2位になった高知大学は、なんといってもエース上ノ薗(3年:小林)の活躍だろう。防御率1.37の好成績を残し、堂々たる成績を残した。また与四死球率も規定投球回数を投げた投手のなかで松山大学渡辺に次ぐ2位と制球力も改善された。その他にも道原(4年:西京)や井上(4年:伊丹北)の活躍もあり、チーム防御率はリーグトップだった。打線では薮井(4年:邑久)、片山(4年:松山東)が活躍し、チャンスをものにする打撃で勝利に導いた。
 3位になった愛媛大学は投手陣に苦しんだ。チーム防御率は4点台、規定投球回数をクリアした投手は1人だった。しかしその唯一クリアした投手である中村(2年:松山南)は、松山大学との開幕週2試合目に抜擢されると、キレのある変化球とテンポの良い投球でリーグを通じて奮闘した。打撃陣は、十八番となった機動力をいかんなく発揮し、チーム盗塁数はリーグトップの38個をマークした。それに加えて1番澤谷(3年:金光学園)、2番太田(2年:加古川西)、3番西島(4年:広島新庄)が揃って4割をマーク、チーム打率は四国学院を凌ぎ、リーグトップだった。
 4位に終わった松山大学も投手陣に苦しんだ。昨秋最優秀防御率に輝いた渡辺(4年:東温)とリリーフエース河野(2年:臼杵)が思った成績を残せなかった。その中で田渕(3年:土佐塾)と大東(2年:徳島城南)の両右腕が台頭した。打線陣ではチーム本塁打がリーグトップタイの4本を記録。主軸が思う成績を残せない中、田村(2年:藤井)や小田原(3年:南宇和)など下級生が活躍を見せた。
 5位に沈んだ高知工科は投打の軸が定まらなかった。投手陣は青木(4年:鳥取中央育英)と中村(4年:富岡東)の4回生コンビが奮闘したが勝ちには繋がらなかった。打撃陣は杉野(3年:今治西)や喜多(3年:池田)が高い打率を残したがここ一本が出なかった。
 6位の鳴門教育は二枚看板の安丸(4年:川島)と田原(3年:岡山城東)が苦戦した。安丸は奪三振率でリーグトップの成績をマークしたものの制球に苦しんだ。田原も制球が安定せず不調に陥った。攻撃面では安丸が高い打率をマーク。また児玉(3年:洲本)も勝負所での力強い打撃を見せた。
 今シーズンは点の取り合いが多く、終盤での逆転の試合が目立った。四国学院には、最後まで諦めず四国地区の代表として堂々とプレーをしてほしい。

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(報告者 松山大 江本)