激戦の秋季リーグが幕を閉じ1ヶ月半、優勝した四国学院大学は、中四国代表決定戦に進出した。代表決定戦では、中国地区大学野球連盟、広島六大学野球連盟の強豪に善戦を演じたが、惜しくも敗れ明治神宮大会への出場は叶わなかった。秋の戦いを終え、各大学が見据えるは春季リーグの頂点。各大学は、長い冬の期間に突入する。
その冬の突入を前に、愛媛県の三島球場、川之江球場を舞台に令和元年度新人戦が行われる。新人戦では、リーグ戦出場機会の少ない1、2回生がレギュラー奪取を目指して試合に臨む。各大学が新戦力の発掘を目指す。
注目の1回戦の対戦カードは以下の通り。
四国学院大学ー聖カタリナ大学
秋季リーグで破竹の勢いで勝利を積み重ね優勝した四学大。新人戦では、新戦力の台頭に期待したい。投手陣は、磐石の2枚看板に次ぐ3番手の育成が急務。打撃陣は、秋季リーグで1回生がベストナインを獲得するなど活発である。次なる主軸候補の発掘に向け、新人戦に臨む。対する聖カ大は、春季リーグよりリーグ戦に本格参戦する。その前哨戦となる新人戦。1回生のみのチームながら、インカレでは1部所属の大学を破るなど、その実力は侮れない。秋王者の四学大新戦力陣を相手に聖カ大がどのような戦いを見せるのか目が離せない。
香川大学ー鳴門教育大学
秋季リーグでは、苦しい戦いをしいられ、その後徳島大との入替戦に敗れ2部降格となった香川大。2部で優勝し、再び1部で戦うため、投打の柱の育成は必須条件である。秋季リーグでチームの核となった4回生は軒並み引退。チームに所属する3回生はわずかに1人と若い香川大の布陣。今秋、2部優勝に一歩届かなかった鳴教大との戦いに注目だ。その鳴教大は、秋季2部リーグで徳島大との徳島ダービーに敗れ惜しくも2位。香川大同様、まずは2部の優勝に向けて、新戦力の発掘を目論む。互いに春季リーグにおいて2部の優勝を狙う大学同士の一戦。春季リーグに万全の戦力で臨むため、両大学が新人戦の舞台でしのぎを削る。
愛媛大学ー徳島大学
秋季リーグでは、四学大、松山大に続き同率3位の愛媛大。1部優勝した四学大を翻弄した投手陣に期待がかかる。打撃でも首位争いに加わった1回生が出てくるなど若い力が活発だ。盗塁数はリーグトップを誇り、機動力も健在。新人戦でも愛媛大の走塁に注目だ。2部優勝し、1部昇格した徳島大との初顔合わせの戦いに期待が集まる。秋季リーグでは2部優勝を果たし1部へ昇格した徳島大。優勝したときの3回生は軒並み引退した。新人戦では総入れ替えした1、2回生の新戦力に期待だ。1部残留のためには投手陣の育成は必須条件だ。打撃陣は、新戦力の台頭に期待がかかる。
松山大学ー高知工科大学
昨季最下位から秋季リーグの第1週で2連覇中の高知工科大を相手に2連勝し、2位へ躍進した松山大。秋季リーグでは惜しくも優勝とはならなかったが、充実した投手陣に加え打率.447を誇る首位打者、15打点の打点王など1回生がレギュラーに君臨。この2人に続くチームの中心選手が出てくるのか。新人戦の松山大野球から目が離せない。それに対する高工大。リーグでは2連覇中の暫定王者として挑み、惜しくも3連覇を逃したが、新人戦ではもう一度王座に返り咲くためチームの立て直しがはじまる。投手の成長は顕著に見られ、新人戦でもどんなピッチングを見せてくれるかが見ものだ。リーグでの敗北をバネに、どのような対策をとり、試合に備えてくるか王座奪還を目指す高工大の動向に注目が集まる。
新人戦に挑む各大学。春季リーグの優勝に向け、各チームが再始動する。
11月16日（土）
9:00 四国学院大学対聖カタリナ大学
11:30 香川大学対鳴門教育大学
14:00 準決勝（第1試合の勝者対第2試合の勝者）
試合会場 川之江球場
9:00 愛媛大学対徳島大学 （Live配信）
11:30 松山大学対高知工科大学 （Live配信）
14:00 準決勝（第1試合の勝者対第2試合の勝者） （Live配信）
試合会場 三島球場
11月17日（日）
10:00 決勝戦（Live配信）
12:30 3位決定戦（Live配信）
試合会場 川之江球場
交流戦を除く全ての試合で一球速報による配信を行います。そちらの方でも、ぜひお楽しみ下さい。
なお、1回戦の敗戦大学は高知県香美球場にて交流戦を行う予定です。
