2021年度春季リーグ戦 総括

新型コロナウイルスの影響でリーグ戦後半の順延や愛媛大学の棄権など想定外のことが起こったが、各チーム力を出し尽くした春季リーグ戦となった。

松山大学は、四国学院大学と高知大学に1敗ずつするも勝ち点を5点とし14季ぶり29回目の優勝を決めた。
71得点29失点と投打が噛み合い他のチームに力を見せつけた。投手陣では最多勝である5勝の菊池(3年:宇和島東)を中心とし、1年生ながら防御率0.82の船田(1年:宇和島東)、同じく1年ながら先発を任され責務を全うした松田(1年:高松商業)3名の活躍がチームを優勝へと導いた。1年生の今後の活躍に期待がかかる。
打者陣では、1年から4年の全学年の選手で力強い打線を作り上げた。首位打者で打って走っての大活躍を見せた大西(3年:大手前高松)をはじめとし、捕手ながら3割6分4厘と好成績を残した田中(4年:防府商工)、高知大学戦にて4打数4安打の固め打ちを見せた内山(2年:高松西)や1年生にもかかわらず4番に抜擢された越智(1年:済美)といった魅力的な強打者が揃い踏みした。

昨秋からの2連覇を目指す高知工科大学は、日程順延前は勝率5割で勝ち点が1と少し苦しい戦いであった。しかし、後半戦に破竹の4連勝をみせて勝ち点を4としリーグ2位に輝いた。
投手陣では、前半戦ではリリーフとして後半戦では先発として防御率0点の大活躍をした植田(2年:岡豊)や速球とキレのあるスライダーで先発の軸として活躍を見せた萩森(4年:松山中央)、安定したリリーフとしてチームを支えた金本(4年:今治西)がチームを2位に押し上げる原動力となった。
打者陣では、チャンスに強いバッティングでチームを勝利へ導いた清水(4年:丸亀城西)や4割近い打率を残し3番として申し分ない働きをした阿部(3年:今治西)、盗塁王の新宅(4年:広島新庄)の活躍が目立った。

四国学院大学は、初戦の愛媛大学戦を勝利するも前半は奮わない結果となったが中盤戦に打力を活かして高知大学・聖カタリナ大学から勝ち点をあげ3位となった。
投手陣では、長いイニングを投げきり先発として力を見せた山城(3年:中部商業)や低めへのコントロールが良く打たせて取るピッチングが魅力の宇根(3年:久米島)の活躍があった。
打者陣では、19安打12打点と類い稀なるバッティングコントロールとチャンスへの強さを見せた宇座(3年:宮古)、高打率の4番としてチームを引っ張った山田(4年:四学大香川西)、2本塁打と力強いバッティングが特徴の明石(3年:坂出商業)の活躍で得点を重ねた。

聖カタリナ大学は、初戦の高知工科大学戦に勝利し高知大学から勝ち点を得て上り調子に進んでいくかと思われたがその後失速し勝ち点2で今リーグ戦を終えた。
投手陣は、先発・ロングリリーフの両方をこなしチームの大黒柱として活躍したサブマリンの山﨑(3年:小松)、多彩な変化球が武器の古謝(3年:嘉手納)、2年生の先発として期待がかかる豊嶋(2年:北条)が目立った。
打者陣は、長打を打てて率も残せる中原(3年:北条)や池田(2年:聖カタリナ学園)、四国学院大学戦で代打としてサヨナラヒットを放った島田(3年:北条)の活躍が目立った。若いチームなので今後の成長に期待したい。

高知大学は、愛媛大学が棄権したことで得た勝ち点1のみとなった。昨年の秋リーグが3位だっただけに非常に悔しい結果となった。この結果をバネにして次のリーグ戦に向かってもらいたい。
投手陣では、左腕から放たれる力強い直球が売りの小林(3年:豊岡)、安定したピッチングで試合を作る河邑(3年:土佐塾)と左右共に力のある選手が揃った。
打者陣では、チャンスに強く様々な打順に対応できる岡田(4年:橿原)、中盤戦以降全試合で安打を放った4番の緒方(4年:広島国泰寺)、2年生ながらクリーンナップを任され松山大学戦ではチャンスへの強さを発揮した野地(2年:安来)らが活躍する場面が目立った。

愛媛大学は、大学の感染防止対策の関係で四国学院大学との開幕2試合しか行うことができず棄権となった。次の秋リーグでは今リーグ出場できなかった分活躍することを期待したい。
投手陣では、2試合で4回無失点と今後エースとしてチームを引っ張っていくことに期待がかかる多田(3年:槻の木)の活躍が目立った。昨秋リーグ戦で炎上するものの、今リーグ戦ではマウンド上で堂々としたピッチングを見せた遠藤(2年:岡山城東)の成長にも注目したい。
打者陣では、昨秋リーグで大活躍した小田(3年:岡山操山)が復調の狼煙となるホームランを放ったことやチャンスに強い強肩強打の浜本(4年:広島城北)の2本のタイムリーヒット、2試合で3盗塁と積極性と高い身体能力が武器の三宅(4年:松山北)といったリーグ戦を戦えていたらどのような成績を収めたのか気になる選手が多かった。

2部リーグでは、残念ながら各大学のコロナウイルス対策によりリーグ戦を実施することが叶わなかった。次の秋リーグでは、2部リーグも開幕できるようコロナウイルスの終息を願いたい。

1部リーグは、実施できたものの5大学での開催となり2部リーグは実施ができなかった。コロナウイルスが原因の制約と上手に付き合っていけるよう、今まで以上に柔軟に対応することが必要である。

今後主軸となる3年生の台頭が目立った今リーグであった。ここに、オフシーズンでの成長や新入生・2年生の活躍が加わることで、次の秋リーグにてハイレベルな戦いが見られることを期待したい。


(報告者=愛大 永田)