リーグ総括~2013春
四国学院が、雪辱を果たした春季リーグ。第三週には無敗の大学がなくなるとという近年稀に見るデッドヒートとなり、最後まで死力を尽くしたリーグであった。が、最後は地力の違いを見せた四国学院が勝ち切り、勝点5での完全優勝となった。
四国学院はリーグ中盤まで、投打が噛み合わず、愛大・高大にそれぞれ一敗することとなり、リーグ戦は混戦となった。しかし、この二敗後、背水の陣となってから大きく変貌を遂げた。第三週の高知大との第二試合、二番手投手陣の丁寧な投球で逃げ切り勝利となってからは打撃陣が覚醒し、一気に本来の力を取り戻した。この試合を境に、福冨新体制による「ニュー四国学院」の本領発揮となり、7連勝で覇権を取り戻すこととなった。この覇権奪還の原動力は、細田、河野、児玉を中心とした二番手投手陣の奮起にある。それぞれの特徴を遺憾なく発揮し、ゲームを作り、大黒柱の高野に負けず劣らずの働きを見せた。また攻撃陣も空田・福山らの上位陣による豪打・長打での得点に加え、下位打線も進塁打・単打を取り混ぜ、しぶとく点を取りにいく多彩な攻撃を見せ、劣勢もひっくり返す懐の深さを見せた。6月に始まる全日本選手権では、四国にはない強豪との対戦となり、厳しい戦いは必至である。昨秋から進化を遂げた四国学院大学がリーグで見せた力を持って、全国の猛者へ挑戦してもらいたい。
連続の二位となった高知大。井筒・美島が本調子でない中、平野・柴田らの中継陣が試合を作り、奮闘した。攻撃陣も長打が見込めない中、上位下位ともに機動力を発揮し逆転劇を演じる…