同率首位の松大・四学でさえも4敗、9年振りに行われたプレーオフ(同勝点・同率による順位決定戦)と、激戦となった2014春季リーグ戦。松山大学は愛大戦で勝ち点を落とし、最終四学戦でも第一試合を落とし、瀬戸際まで追い詰められながらもそこからの五連勝で覇権を手繰り寄せ、松大にとっては平成18年以来の連覇となった。優勝の松山大学の戦いぶりを見ると、息詰る展開の試合がほとんどを占め、圧倒的な強さを示すことはなかった。先発陣の西岡・松本に加え金枡を中心とする救援陣を加えたバッテリーが再三のピンチでも踏み止まり、決定的な失点を食い止める粘りを見せた。打撃陣もその粘りに応えるようにチャンスに強い打撃を見せた。主将・政岡が攻守ともに引っ張るチームではあるが、それに続く選手が負けず劣らずの活躍を示し、試合毎に殊勲をあげる選手が代わるという"レベルの高い"全員野球で、群雄割拠の激戦を切り抜けた。
首の差をかわされた四国学院。若い選手が台頭し、苦しむ展開が多かったのだが、岩田・高岡らのリーグを牽引してきた打撃陣の粘りの一打で試合の流れを変え、試合をものにしてきた。あと一勝と迫りながらも、全員野球の松山大の前にその粘りもわずかに届かなかった。三位となった愛媛大。田中宏が一本立ちし、松山大学から勝ち点を取り、6勝を挙げるなど、宇野・吉田らの投手陣がしっかりと試合を作り、香川・高橋らを中心とする打撃陣も好調で私学二強を脅かし続けたが、第四週に四学戦で仕留めきれず、悔しい結果となった。高知大は打線が振るわず苦しい試合が続い…