リーグ総括~2015秋

 秋季リーグは三連覇を狙う愛媛大と連続の二位の高知大の三季連続のマッチレースとなった。両大学ともに三敗となり後のなくなったリーグ後半、苦しい戦いを意地の四連勝で一歩も引かないまま国立勢同士初のプレーオフにまでもつれ込んだ。プレーオフもリーグ戦同様、両者一歩も譲らない戦いの中、高知大が粘りきり18季振りの栄冠で幕を閉じた。  高知大は"鉄腕シバタ"のフル稼働が栄冠の原動力となった。貧打に苦しむ中、柴田-加賀爪のバッテリーは安定の投球で高知大の身上である"粘りの野球"の屋台骨を支えた。バッテリーに応える形で、守備範囲の広い外野陣・堅実な内野陣のディフェンスが機能し、苦しい場面も最小失点で切り抜けたことが大きな勝因である。貧打に苦しんだ打線だが、かたくなに一点にこだわる攻撃が加賀爪の3本塁打など幸運を呼び込んだ形となった。  愛媛大は、エース田中・新人佐藤、捕手乗松と磐石なバッテリー陣で、混戦を切り抜けてきた。春からの主軸の入れ替わりや学業のため主軸を欠いたが、攻守とも大きな見劣りなく、チーム力の高さを随所に発揮した。受け継がれている勝負強さに機動力が加わり、得点力の高さはリーグ一であった。最後は高知大の意地と粘りに鼻の差でかわされたが、来春、大きな戦力の入れ替わりもなく、覇権争いの中心となることは間違いないだろう。  開幕に出鼻を挫かれ、歯車が噛み合わなかった四国学院。重村・小久保・土田の投手陣が踏ん張りゲームを作ったが、持ち前の打線が機能せず、投打が噛み合わなかったことが悔やまれる。その中で愛…

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2015秋1部2部入替戦高工大対鳴教大第2試合結果

-->10月12日(月)、香美球場12時53分開始(試合時間1時間59分)主管 高知工科大学、観客数60人イニングスコア高知工科=201|000|001|4鳴門教育=000|000|000|0バッテリー高知工科=○青木、津吉ー岡崎鳴門教育=●岩崎ー岡本二塁打=岡崎、津吉(高工)三塁打=なし本塁打=なし暴投=なし捕逸=なし野選=なしMVP=津吉(高工)VP=青木(高工)、岩崎(鳴教)審判=(大上、久武、立野、大上)記事=1回表、高工大は一死二、三塁とすると4番山川の単打で1点を先制し、さらに5番平井の遊ゴロでもう1点を追加した。さらに3回表には、3番大和、4番山川の単打、5番平井のスクイズで1点を取った。また、9回には、7番岡崎が死球で出塁し、8番先田が強襲安打と鳴教大の失策で無死一、三塁とし、9番山口のバントヒットで1点を取得した。対して、鳴教大は、4回に二死満塁、6回に一死一、二塁、8回に一死二、三塁と、好機を幾度と作ることには成功するものの、最後の一打を出すことができず、0点に終わった。この結果、高知工科大学は1部残留が決定した。(報告者=高工 高橋)-->

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2015秋1部2部入替戦鳴教大対高工大第1試合結果

10月12日(月)、香美球場 9時58分開始(試合時間2時間2分) 主管 高知工科大学、観客数50人 イニングスコア 鳴門教育=000|101|000|2 高知工科=030|200|000|5 バッテリー 鳴門教育=●安丸ー岩崎 高知工科=○中村ー岡崎 二塁打=平井(高工)、岩崎(鳴教) 三塁打=平岡(工大) 本塁打=先田(工大) 暴投=安丸(鳴教) 捕逸=なし 野選=岩崎(鳴教) MVP=岡崎(工大) VP=先田(工大)、伊藤(鳴教) 審判=(久武、立野、大上、川江) 記事=初回、両者共に走者を出すものの得点につなぐことはできなかった。 しかし、2回裏の高工大は5番平井の単打と相手の野選、犠打で、一死二、三塁とし8番先田がレフト方向への本塁打を放ち、一挙3得点をあげた。 4回表に5番中川がバントヒットで出塁後、盗塁、進塁打、スクイズで1点を返した。しかし、その裏1番平岡の三塁打や、5番平井の二塁打の長打で2点をさらに追加し点差を広げた。 その後、6回表に、6番岩崎の二塁打と7番伊藤の単打で1点を取るものの、打線を繋ぐことはできなかった。 (報告者=高工 高橋)

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2015秋1部優勝決定戦高知大対愛媛大第3試合結果

10月4日(日)、松山大学久万ノ台グラウンド 13:18開始(試合時間1:50) 主管 愛媛大学 観客数 130 人 イニングスコア 高知大学=101|006|1|9 愛媛大学=000|011|0|2 (7 回コールド) バッテリー 高知大学=○柴田翔-加賀爪 愛媛大学=●田中、佐藤-乗松 二塁打=柴田一、片山(高大) 三塁打=橋本(高大) 本塁打=柴田一、加賀爪(高大) 暴投=なし 捕逸=なし 野選=なし MVP=柴田翔(高大) VP=柴田一(高大) 審判(大西、岡田、室野、上田) 記事=3試合目までもつれた愛媛大学と高知大学のプレーオフ。三連覇をかけた愛大か、9年振り悲願の優勝となる高知大か、この試合で決まる第3回戦。 先攻高大は初回に出塁した走者を3番柴田一の適時二塁打で返し先制点を挙げ、3回には二塁打で出塁した9番片山を犠打ですすめ2番宮脇が適時打で返し難なく2点目を追加する。追う愛大は5回に安打で出塁した高橋を犠打で進め牽制悪送球もあり二死三塁。ここで8番深水が適時打を放ち1点を返す。試合は5回を1点差で終え、このままロースコアの展開かと思われたが、整備明けの6回表。先頭打者の6番橋本がセンター越えの三塁打を放つと波に乗った高大打線はその後も四球と安打で2点追加、そのままピンチは拭えず一死満塁で打順は3番柴田一路へ。レフト方向へ引っ張った大きな当たりは満塁ホームランとなり、一気に愛大を7点差へと突き放した。コールドは避けたい愛大は持ち前の機動力で1点を返すが、7回にまた8番加賀爪のホー…

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2015秋1部優勝決定戦愛媛大対高知大第2試合結果

10月4日(日) 久万ノ台グラウンド 9:57開始(試合時間2時間27分) 主管 愛媛大学 観客数 130 人 イニングスコア 愛媛大学=010|220|000|5 高知大学=010|011|000|2 バッテリー 愛媛大学=○佐藤、田中-乗松 高知大学=●益原-松下大 二塁打=山脇(愛大) 三塁打=なし 本塁打=なし 暴投=佐藤(愛大) 捕逸=なし 野選=なし MVP=高橋大和(愛大) VP=佐藤(愛大)、柴田一(高大) 審判( 室野、大西、岡田、上田) 記事=優勝決定戦、第2回戦。昨日の高知大学の勝利により、もう後のない愛媛大学は、2回に安打で出塁した5番高橋大和が6番山脇の単打の間に三塁まで進み、ゴロで生還、先制点を挙げる。対する高大はその裏、死球で出た走者を、犠打、暴投で進ませ7番松下の適時打ですぐに1点を返し追いつく。しかし4回、5回と先頭打者の安打による出塁で流れを掴んだ愛大は、相手の隙を突く走塁や5番高橋の適時打などで4点を追加。高大も5回に先頭打者を出し3番柴田一の適時打により1点を返すなど反撃を試みるが、その後はランナーを得点圏へと進めるもあと一打が出ず、愛大の勝利となった。 MVPには5打数4安打2打点の高橋大和(愛大)が、VPには8回2失点の佐藤(愛大)、5打数4安打の柴田一路(高大)がそれぞれ選ばれた。 この結果により同日に優勝決定戦第3回戦が行われることに決定した。 愛媛大学 1勝1敗 (報告者=愛大 今田)

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2015秋1部優勝決定戦高知大対愛媛大第1試合結果

10月3日(土)、松山大学久万ノ台グラウンド、 12:59開始(試合時間2時間28分) 主管 愛媛大学 観客数 110 人 イニングスコア 高知大学=000|020|000|2|4 愛媛大学=010|001|000|0|2 (延長10回) バッテリー 高知大学=○柴田翔-加賀爪 愛媛大学=●田中-乗松 二塁打=柴田一②(高大)、深水、山脇(愛大)、 三塁打=柴田一(高大)、 本塁打=なし 暴投=なし 捕逸=なし 野選=なし MVP=柴田一(高大) VP=柴田翔(高大)、山脇(愛大) 審判( 小林、岡田、早川、弓立) 記事=三期連続で最後まで優勝争いを続ける愛媛大学と高知大学の優勝決定戦、第1試合。 先制点は愛大。2回に安打で出塁した乗松が次ぐ打者山脇の打った二塁打で一気にホームインし、先制点を挙げる。高大はチャンスを生むも得点にならず、このまま前半が終わると思った5回、安打でつくった一死一二塁の場面で柴田一が適時二塁打を放ち、同点に追いつく。そしてこの試合両チーム合わせて唯一の失策によりもう1点を追加し前半を勝ち越す。しかし愛大はすぐさま6回に4番香川から続く連続安打で2対2の同点に。7回以降は両チームエースの流石の力投により9回までどちらも三者凡退となり、そのままタイブレークに突入した。高大は柴田一のセンター越え適時二塁打により2点を追加。後攻愛大は一打が出ず高大の勝利となった。 MVPはその勝負強さを見せつけたキャプテン柴田一路(高大)、VP…

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ポストシーズン見所~2015秋

 リーグ戦日程を終了したが、まだ優勝が確定せず、プレーオフ(順位決定戦)に持ち込まれた。9勝3敗勝ち点4で愛媛大・高知大が激突する。国立大同士でのプレーオフはリーグ史上初となる。リーグ戦での対戦は2勝1敗で愛媛大が勝ち点を挙げている状況。愛媛大はエース田中に新人佐藤が台頭し、磐石の先発陣となっている。また打撃陣も勝負強さは二連覇中のチームの伝統を引き継いでおり、どこからでも得点可能となっている。一方高知大は、鉄腕・柴田翔が80イニングを超える投球回を変わらぬ安定の投球で、高知大の粘りの原動力となった。打撃陣は好調とは言い難いが、日替わりで殊勲打を放つ者が変わっており、全員野球で一点をもぎ取るスタイルとなっている。  鉄腕柴田と2勝の益原の高知大投手陣と愛媛大打撃陣の勝負が大きな見所となるだろう。愛媛大は3点以上の得点で高知大の粘りを粉砕したいところ、一方の高知大はワンチャンスで試合をひっくり返せる1-2点の勝負に持ち込みたいところとなる。2014秋季から三季連続で優勝を争う両チーム。愛媛大3連覇で四国六大学に愛大時代を築くのか、高知大が意地を見せるのか、国立大二強の雌雄を決するプレーオフとなる。  もう一つのポストシーズン=入替戦。強さの片鱗を随所で見せつけながらも勝ち点制の戦いに慣れきらぬまま苦しいリーグとなった高知工科大。リベンジに燃えリーグ戦を堅実な戦いで凌いできた鳴門教育大。こちらも三季連続での戦いとなる。今春とは立場を入れ替えての戦い。ロースコアの戦いとなればどちらに転ぶかわからない…

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