高知決戦
伝統の定期戦を兼ね、両大学総力挙げての戦いとなり、大いなる盛り上がりを見せた松愛戦は、愛大の投打の噛み合う攻撃で快勝。高大は持ち前の守備力に加え、攻撃面でも小技を絡めるなどバリエーション豊かな得点力を見せ連勝。四学は投手陣が完璧なピッチングで高工打線を翻弄し、圧倒的な強さを見せ、2試合共にコールド勝利した。どの試合も2戦で決着が着き、勝点2と勝点0の大学の差がはっきりと分かれた第二週の戦いとなった。
第三週は、一箇所開催・第2ラウンドとなる高知決戦。リーグ戦も中盤に差しかかり、折り返し地点となる。今週の戦いぶりが、今後の展開に大きく影響する。
やはり一番の見所は、勝点2同士である愛大と四学の一戦。愛大が勝てば、昨春に続く春連覇への道が大きく開けてくる。四学が勝てば、常勝四学の復活に近付き、リーグ戦の模様が一変する。勝負の鍵は、両大学投手陣が握る。愛大は、エース田中を軸に構成され、続く佐藤など二番手以降の投手も侮ることはできない。対する四学も、小久保、岡上、重村、土田など投手力は極めて高い。ピッチャーを軸とした守備で、ロースコアの戦いに持ち込まれることが予想される。
松大の前には、高大のエース益原、主将でセンター柴田、堅実な二遊間と、鉄壁のセンターラインで立ちはだかる。高大は打撃面でも、2回生富岡が2本のHRを放つなど、柴田、小笠原だけに留まることなく、成長した新世代も期待される。対する松大は、今だ勝点0と、まだ本調子ではない。しかし、投手の継投と打線がうまく噛み合った時、脅…